「これで泣けない人は人間じゃない」とか、そんなん知ったこっちゃないわとイラつきながらヴァイオレットエヴァーガーデンを完走した。外伝が最高。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 [Blu-ray]

しれっと半年ぶりに書くブログ。しかも13の理由振り返り切れてない。人間性溢れるスタイル。

タイトルでも書きましたが、苦手なんですよねこういった謳い文句。これに関してはツイッターで一般人の中で流行ったヴァイオレットエヴァーガーデンのおすすめ手法だけども。こういう余計なお世話なキャッチーな表現のせいで心が冷めて見るのためらったことが多々ある。天邪鬼だから「泣いてたまるか」と腕組みして見始めちゃうから純粋な心で見れなくなったりもする。私の問題なんだけど。

コーヒーが冷めないうちにとかも、普通にめちゃめちゃいいお話だったのにポスターの「4回泣けます」に苛立ってしばらく見なかったし。見たらめっちゃ泣けたけど。松重豊と薬師丸ひろ子の夫婦最高だったけど。もっと早く出会いたかったよ。なんで出会えなかったかというとポスターの構図とキャッチコピーがきもかったからだよまじで。

コーヒーが冷めないうちに

そんなこんなで腕組みしたままネトフリで見れる分は見終わりました。ヴァイオレットエヴァーガーデン。

「武器」として育てられた戦争孤児の女の子が、人の手紙を代筆するドールという仕事に就き、感情を知っていくお話。

さすが京アニ様。画がえげつない。でも腕組みして見ちゃったからあまり泣けなかった。なんなら仕事はじめたての頃のヴァイオレットちゃんの空気の読めなさにイライラまでしちゃってた。ドールの同僚の里帰りについていくやつとか、同僚が不憫すぎてヴァイオレットちゃんにも地元のやつにもいらいらが止まらなかった。人間はみなここで泣くのか？心広すぎない？みたいなよくわかんない立ち位置で見てた。

でもせっかく劇場版も公開されてるタイミングだし、ネトフリで見れる分全部見てから劇場版観に行こ〜みたいな感じでぶわっと見ました。見終わった結果、劇場版は観に行かないことにしました。ロングラン上映が話題となっているくらいなので、まだまだ観にいくチャンスはあると思いますが、これからもこの映画のために映画館に足を運ぶことはございません。誓って行きません。いや、行けません。

だって、外伝で死ぬほど泣いたから。。。。。嗚咽レベルだったから。。。。。

こんな泣き方、映画館でできない。てか映画館行っちゃったら泣くの我慢するのに必死で作品に集中できない。

あの花、さよならの朝に約束の花をかざろうに次いで泣いた。しんっど。「うぅ～～～ふぅ～～～～～」って鳴きながら泣いた。

……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。

良家の子女のみが通うことを許される女学校。
父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、
白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。

未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、
教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』予告

外伝はヴァイオレットが主人公というよりは、この依頼人であるイザベラ、そしてイザベラが守った「大切なもの」、そしてそしてきっと本編人気が高いであろうベネディクト師匠。このお三方にスポットが当てられたスピンオフストーリーでございます。

ヴァイオレットに初めてお友達ができる過程、そのお友達・イザベラが抱える過去を受けて何とかしたいと行動を起こすヴァイオレット。これ、本編3話らへんのヴァイオレットちゃんからは考えられないことなんですよ。命令がないと動けない武器少女が、自分の感情起因で何かのアクションを起こす、人を動かそうとする、もう立派な人間でございます。

そしてそしてベネディクト兄貴が今回はとてもいい立ち位置でございます。兄貴のぶっきらぼうな優しさ。今回の感動はすべてベネディクト様のご尽力のおかげでございます。

私はこの映画の中でどのシーンが一番好きかと言われたら、ベネディクト師匠が「同じじゃねぇか、、！」とつぶやくシーンでございます。たまりません。

もう、心が洗われるってこういうことです。お目目腫れました。次の日コンタクト入れるの大変でした。そんくらい感動した。

これは邪道なのかもしれませんが、私はヴァイオレットエヴァーガーデンを人に進めるとき、ついつい「外伝が最高。外伝から行こう。」と伝えてしまいます。ガチ勢、ごめんなさい。陳謝。

早く劇場版がDVD化されることを願うばかり。

ちなみに京アニさんではないですが、「さよならの朝に約束の花をかざろう」も最高のアニメです。人前で泣くの恥ずかしい私のような自意識過剰人間は、一人でひっそり観ましょう。

さよならの朝に約束の花をかざろう（レンタル版）

敬具