28歳独身社内ニートのブログ

映画やドラマなど、好きなものを紹介します。

岸井ゆきのに打ちのめされる、はずでした。「愛がなんだ」

 

つい最近、やっと観ました。

愛がなんだ

 

岸井ゆきの成田凌の生々しい恋愛模様

が観たくて仕方なかったけど

なかなかレンタルできず観れてなかったんですよね。

 

本日はこちらの作品について

個人的な感想をつづりたいと思います。

 

登場人物は

テルコ(岸井ゆきの)、
マモちゃん(成田凌)、
テルコの友達の葉子(深川麻衣)、
葉子を追いかけるナカハラ(若葉竜也)、
マモちゃんがあこがれるすみれ(江口のり子)

シンプル。そして正解だらけのキャスティング。

 

結論から言うと、私が打ちのめされたのは

岸井ゆきのではなく、

ナカハラ役の若葉竜也さんでした

そして一番いけすかないのは葉子ちゃん

 

お話は岸井ゆきの演じるテルコが

成田凌演じるマモルにめちゃくちゃほれ込んでて、

マモちゃん中心に自分のすべてを決めていく自己肯定が鬼低いテルコと

それに応えないようで中途半端に応えちゃったりする

どっちつかずマモちゃんの関係性を描いてる感じです。

 

好きより嫌いの方が表現がたやすい哀しきSNS世代なので、

先に葉子ちゃんへの嫌いを放出していいですか?

マモちゃんも確かにくずなんだけど、

もうこいつに関しては振り切ってるから苛立ちが湧かないの。

でも葉子ちゃんは別やねん。

自分のこと棚に上げすぎやねんこいつ。めちゃブーメラン人間。

 

まいまいは好きだけど、葉子ちゃんはめっちゃきらい。

 

というか、葉子ちゃんって

この映画のメイン5人全部の側面を持ってる人間なんですよね。

 

テルコが葉子ちゃんにマモちゃんの話をするたびに

そんな男やめときなよ、みたいなこと言ってくるんですけど

マモちゃんとテルコの関係性って

まるっきり葉子とナカハラの関係性なんですよ。

 

なーに自分のこと棚に上げて

マモテル問題に正論の刃つきつけてんだって話ですよ。

 

そして葉子ちゃん、マモちゃんみたいであるかと思いきや

自分の好きな相手にはテルコみたいなんですよ。

葉子ちゃんは自分の仕事先の男性が好きなんですけど、

この人に誘われたらいつでも行くし、髪形も変えるし、

いや、テルコやん。よかったなお前好きな男と同じ職場で。

 

挙句の果てにはテルコと喧嘩したあとで

ここまで全く接点がなかったはずのマモルにまで

正論の刃振りかざす始末。。。

お前どんだけブーメラン投げたら気が済むんだよ。。

 

嫌いを大放出してすっきりしたから好きを伝えますね。

 

映画を観る前はマモテルの恋愛模様が楽しみだったんですよ。

てか映画観るまで普通にこの二人カップルなんだと思ってたし。

カップルの始まりから終わりを描く感じの映画だと思ってたし。

日本版ブルーバレンタインだと思ってたし。

 

どっこい、これナカハラが最高にいい役なんですよね。。

もう、MVPです。最優秀助演男優賞

この映画の中でいちばんまともな人間。

 

ナカハラは前述の葉子ちゃんにほれ込んでいて、

尽くし方を見ているとテルコのような人間かな?と観ていたのですが

全然違うんですよね。

 

その違いがはっきり描かれているのが

もう葉子を追うことはやめる、とコンビニ前でテルコに伝えるシーン。

 

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ちなみにこの映画は金麦しか飲まない

 

テルコはマモちゃんと幸せになりたい。

自分の人生の最終地点までマモちゃんがいてほしい。

 

でもナカハラはそうじゃない。

葉子が自分に振り向かないことがわかってる。

いつかは葉子のいない人生になることがわかってるし、

むしろ、自分のためにも葉子のためにもそうすべきとわかってる。

 

テルコのマモルに対する想いって愛情じゃなくて執着で、

ナカハラが葉子に持ってた想いこそが愛情なんですよね。

 

このシーンが本当に好き。

タイトルの意味もここでわかります。

そしてこの映画の中でわたしが一番好きなセリフ。

「幸せになりたいっすねぇ」。。。

全国民がナカハラの味方になった瞬間。

 

そしてちゃんと葉子とさよならして、

自分の目標をきちんと持って少しずつ進んでいくナカハラ。

素晴らしいよ。おばちゃん応援しちゃう。

ただ、そんなナカハラの個展に足を運びやがった葉子。お前は許さん。

結局お前がナカハラに依存してたんだからな。お前だからな!!

 

と、ここまでだらだらと文字を打ち込んできたんですけど

脇役についての思いだけでこんなになってしまった。

もちろんメインのお二人も素晴らしいんですよ?

伝説のアドリブ追いケチャとかね?

 

 

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こんなのアドリブで出ます?

 

ちなみにマモちゃんはすみれさんに相当ほれ込んでまして、

すみれさんの前でのマモちゃんも、これまたテルコみたいな感じなんですよ。

普通、自分のいやなところダメなところを

他人が、しかも好きな人が鏡となって見せてくると

何らかの嫌悪感を抱くと思うんですけど、それが皆無なテルコって

もはや愛とかそんな概念すっ飛ばしてますよね。 

 

そんなこんな人間関係の描写がとにかく素晴らしい本作品。

とてもとてもおすすめです。

 

きっと私のようなナカハラ担がたくさんいるはず。

ナカハラ、次どこで個展開く?写真集は?おばちゃんに貢がせて??

 

 

愛がなんだ

愛がなんだ

  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: Prime Video